公益財団法人日本消防協会

日本消防協会について

日本消防協会は、会員の福祉厚生、消防諸施設の改善・充実、消防知識技能の向上と消防活動の強化等を図るとともに、消防思想を普及徹底することを目的に、各種の事業を行っています。

会長あいさつ

秋本敏文の写真

(公財)日本消防協会

秋本敏文のサイン

日本消防協会は、少しオーバーに申しますと明治36年(1903年)設立の大日本消防協会以来の歴史のもと、江戸消防等の伝統を受け継ぎながら、明治27年(1894年)制定の消防組規則制定により現在の消防団がスタートし、その後全国的な消防体制整備が進むなかで、我が国の消防防災体制強化のため、いろいろな面での活動を続けてまいりました。
その過程では、我が国消防は関東大震災、第2次世界大戦時の戦争被害など、数え切れないほどの困難な体験を重ねてきました。このことは、現在私どもの方でお守りをさせて頂いている全国消防殉職者慰霊碑におよそ6,000柱の御霊を奉納していることにも表れています。
そのような歴史を経たなか、最近は地球環境の変化を背景に災害の様相が変化しており、思いがけない大規模な災害がしばしば発生しています。また、地域の自然的社会的状況も変化しています。そして、消防はどのような事態でありましても、地域の皆さんの生命財産を守ることが使命であります。消防の皆さんのご苦労ご苦心がますます大きく、重くなってきています。
災害発生は地域の自然的社会的な状況に応じて多様である面がありますので、防災の原点は「地域」にある、との考え方も大事ですが、一方、最近の災害の状況では、これまでの歴史的展開や広く世界各地での災害発生状況などを承知しておくことも大事と思われます。容易ではない面もありますが、日本消防協会はできる限り、そのような巾広いさまざまな情報を提供するなどの努力をしなければならないと思っています。
具体的な活動は広範になりますが、近年は消防庁が中心となって進めておられる全国的な応援体制としての緊急消防援助隊、地域の皆さん総参加総活躍による地域防災体制などの総合的な体制強化などにも努力しているところです。
そのほか、令和6年(2024年)完成の日本消防会館は、その1階の日本消防防災情報センターなどを含めて、日本消防の一層の充実発展にできる限り努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。