038)愛媛: 2007年12月アーカイブ

松山市消防団

地域防災の要として、大きな役割を担っている消防団は地域住民を中心に構成された組織です。消防団は、近年の社会環境の変化等に伴い、全国的に団員数の減少、サラリーマン化や高齢化等様々な課題に直面しており、松山市においても例外ではありませんでした。「消防団員の確保」は、地域の防災力を高める上での最重要課題と言ってよいでしょう。

そうした中、松山市は平成14年に条例定数を1,342名から1,400名に増員し、女性消防団員を採用しました。

また、平成17年1月1日に2市1町との合併では、旧市町の条例定数を削減することなく合併し、2,301名と増員を図りましたが実員数は約100名の定数割れが生じました。



こうした状況を踏まえ、平成17年1月の総務省消防庁通知「消防団員の活動環境の整備について」等を参考に討議を重ね、平成17年4月に大規模災害時に地域事情に精通する勤務の特性を有効かつ効果的に活用するため「被災情報の提供」を主な役割とする『郵政消防団員(通称:ファイヤー・ポストマンチーム)』を採用しました。





また、平成18年4月には、「大規模災害発生時に被災地避難者等の早期対応を要する避難所の管理・運営」を主な任務とする『大学生消防団員(通称:大学生防災サポーター)』を採用し、





さらに同年12月には本市の中で最もサラリーマン化が進む地域に所在する事業所に協力を得て、地元消防団が出動する各種災害に、その事業所の就業時間内に限って出動する『事業所消防団員(通称:ネッツトヨタ瀬戸内チーム)』を採用しました。





これら機能別消防団員等の採用により、防災の中核となる「消防団員の確保」は図られ、質の高い住民へのサービスが提供できるようになりました。
このように、全国に先駆けた新たな消防団体制を確立させましたが、今後も更に本市消防団の充実と活性化に取り組んでいきたいと思います。

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