第36回全国消防殉職者慰霊祭

 「第36回全国消防殉職者慰霊祭」は、内閣総理大臣代理野上内閣官房副長官、野田総務大臣、小此木防災担当大臣をはじめとする多くのご来賓並びに全国消防関係者のご参列のもと、9月14日(木)ニッショーホールにおいて、執り行われました。
 日本消防協会では、昭和57年以来、毎年、全国消防殉職者慰霊祭を行っており、本年は15柱の御霊が新たに合祀され、明治5年以降からの消防殉職者等の御霊は、5,751柱となりました。
 慰霊祭では、約700人の参列者が御霊に黙とうを捧げ、秋本会長の式辞につづき、内閣総理大臣、総務大臣及びご遺族代表から「追悼のことば」をいただき、その後、ご遺族、ご来賓等の参列者の皆様による献花が行われ、厳粛のなかに式典が執り行われました。

第36回全国消防殉職者慰霊祭
 秋本会長は、次のように式辞を行いました。
 「未曾有の被害をもたらした東日本大震災から六年半が経過いたしましたが、あの時のことは忘れることができません。巨大な津波が襲いかかる厳しい状況の中で避難誘導等に懸命の活動をされた方々が多数殉職されました。痛恨の極みであり、私たちは二度とこのような事態が生ずることのないよう最善の努力をすることお誓いいたしました。しかし、今年も長野県消防防災ヘリコプターの事故等により新たに15柱の御霊を合祀することとなり、合祀の御霊は5,751柱となりました。それぞれ極めて困難な状況のもと、身を挺して国民の生命、身体、財産を守り、消防の崇高な使命に殉じられた方々であります。心から敬意を表しますとともに、謹んで哀悼の誠を捧げます。
 本日は全国からご遺族をお迎えし、またご多忙の中を内閣総理大臣代理内閣官房副長官、総務大臣、防災担当大臣をはじめとするご来賓多数のご臨席を賜り、おかげさまで、厳粛かつ盛大に慰霊祭を執り行うことができました。深く感謝申しあげます。
 ご遺族の方々におかれましては、どんなに月日が流れましても、ご一緒にすごされた日々が昨日のように思い出され、決して忘れることができないと存じます。そのお気持ちを思いますと、軽々しい言葉を申しあげることができません。ただひたすら、ご健勝ご多幸をお祈り申しあげます。
 東日本大震災後も、従来と異なる進路の台風、局地的な集中豪雨、地震、火山噴火等の思いがけない災害が相次いでおります。さらに大規模な市街地火災等も発生しております。このようななか、来年は自治体消防制度七十周年を迎えます。この記念すべき時に当たり、災害の様相が変化するだけでなく、人口の動き等社会経済も変化するなか、決意を新たにしてどんなことがあっても生命を守り抜くことができる消防体制を築かなければなりません。
 一方、先に「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」という新しい法律が制定されております。これは常備消防との緊密な連携のもと、地域にあっては消防団が中心となり、地域の皆さんの総力を結集する地域防災体制づくりを進めるものであり、日本消防の新たな展開方向を示すものであります。私たちは、このようななかで、我が国の消防力の一層の充実に努力しなければなりませんが、そのなかにありましても消防職団員の殉職事故は絶対にあってはなりません。必要な機材の整備や関係情報の共有等に最善の努力をし、安全を確保しながら、国民の生命、身体、財産を守り抜くという消防使命の達成が実現できるよう全力を尽くします。このことが尊霊のご遺訓にお応えする途でもあると存じます。
 最後に御霊の安らかなご冥福を心からお祈り申し上げて式辞といたします。」
 

日本消防協会旗入場
 

沖山副会長による開式のことば
 

御霊の奉納
 

秋本会長による式辞
 

内閣総理大臣代理野上内閣官房副長官による追悼のことば
 

野田総務大臣による追悼のことば
 

日本消防協会 秋本会長による献花
 

小此木防災担当大臣による献花
 

ご遺族による献花
 

(一社)江戸消防記念会による鎮魂の歌(木遣り)
 

日本消防協会 秋本会長あいさつ
 

植田副会長による閉式のことば
 
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