第35回全国消防殉職者慰霊祭

 「第35回全国消防殉職者慰霊祭」は、内閣総理大臣代理萩生田内閣官房副長官、総務大臣代理原田総務副大臣及び松本防災担当大臣代理務台内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官をはじめとする多くのご来賓並びに全国消防関係者のご参列のもと、9月29日(木)ニッショーホールにおいて、執り行われました。
 日本消防協会では、昭和57年以来、毎年、全国消防殉職者慰霊祭を行っており、本年は、4柱の御霊が新たに合祀され、明治5年以降からの消防殉職者等の御霊は、5,692柱となりました。 慰霊祭では、約700人の参列者が御霊に黙とうを捧げ、秋本会長の式辞につづき、内閣総理大臣、総務大臣及びご遺族代表から「追悼のことば」をいただき、その後、ご遺族、ご来賓等の参列者の皆様による献花が行われ、厳粛のなかに式典が執り行われました。

第35回全国消防殉職者慰霊祭
 秋本会長は、次のように式辞を行いました。
 「未曾有の被害をもたらした東日本大震災から5年半が経過をしました。月日はたちましても、言葉で表すことができないあの時の思いは決して忘れることはできません。あまりにも多数の殉職者を前に私たちは、堪え難い痛恨の思いとともに、二度とこのような事態を生じさせないよう最善の努力をすることを固くお誓いいたしました。 しかし今年も、消防の使命に身を捧げ、その職に殉じられた4柱の御霊を新たに合祀することになり、これまでの合祀の御霊は5,692柱となりました。 合祀の御霊は、様々な災害が発生するこの日本において、極めて困難な状況のもと、身を挺して国民の生命、身体、財産を守るという消防の崇高な使命に殉じられた方々で、心から敬意を表しますとともに、謹んで哀悼の誠を捧げます。 本日の慰霊祭には、全国からご遺族をお迎えし、また国会開会中のご多忙の中を内閣総理大臣、総務大臣、防災担当大臣の代理の方々のご出席についてご高配を頂くなどご来賓多数のご臨席をいただき深く感謝申し上げます。 ご遺族の方々は、あらためて、その日のことを思い出しておられることと存じます。そのお気持ちを思いますと軽々しい言葉を申し上げることができません。ただひたすら、ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。 東日本大震災後も住宅火災などのほか、台風、集中豪雨、火山噴火、竜巻など様々な災害が相次ぎ、今年四月には九州の皆さんが考えてもいなかった熊本地震が発生し、またこれまでにない進路の台風もあり、各地に甚大な被害をもたらしました。加えて今後大規模な地震津波の発生も懸念されております。 このような中「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」の趣旨を実現するため、私たち消防関係者は地域の総力を結集し、地域防災力の一層の充実強化を推進していかなければなりません。そうしてさまざまな活動を展開する時、消防職団員の殉職事故は絶対にあってはなりません。 私たちは、これからも必要な機材の確保や情報の共有など、安全確保のために最善の努力をいたします。消防活動の安全を確保しながら、国民の生命財産を守り消防の使命を達成できるようにすること、このことが尊霊のご遺訓におこたえする途であると思います。 最後に、御霊の安らかなご冥福を心からお祈り申し上げて式辞といたします。」
 

日本消防協会旗入場
 

寺田副会長による開式のことば
 

御霊の奉納
 

秋本会長による式辞
 

内閣総理大臣代理 萩生田内閣官房副長官による追悼の言葉
 

総務大臣代理 原田総務副大臣による追悼の言葉
 

ご遺族代表による追悼のことば
 

日本消防協会 秋本会長による献花
 

防災担当大臣代理 務台内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官による献花
 

ご遺族による献花
 

(一社)江戸消防記念会による鎮魂の歌(木遣り)
 

日本消防協会 秋本会長あいさつ
 

中田副会長による開式のことば
 

日本消防会館(ニッショーホール)屋上の全国消防殉職者慰霊碑
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