2010年8月アーカイブ

   
 
●日野消防少年団(東京都日野市)
 

 日野消防少年団は7月23日から25日までの2泊3日で神奈川県相模湖にある秋山川キャンプ場において、団員29名指導者8名により山と湖に囲まれた大自然の中、恒例のキャンプを実施しました。
 
 まず最初に開村式で七つの誓いを行った後、テントを固定するためのロープ結索やハンマーを代用したペグの打ち込みなど、3日間生活を共にする仲間たちの気持ちを一つにして、キャンプ期間中に自分たちの生活拠点となるテントの設営をしました。その後に団員達はキャンプ中に使う箸づくり行いました。箸は丸ごと1本の竹を鉈で切り分け、その後に団員達がナイフで削っていく本格的なもので、団員達は慣れないナイフを使いながらも指導員の指導のもと楽しく箸を作りました。細いもの、太いもの、長いものや短いものなど団員それぞれ様々な箸が出来上がり、団員達は自分で箸を作ることで物を作るということの大変さを経験しました。夜には花火大会が開かれ、街に住んでいては経験することのない月明かり以外ない真っ暗な中で花火はより一層明るく感じ、団員達の心を弾ませて思いで深いものとなりました。

 2日目には体力錬成のために相模湖の周囲を約1時間のハイキング。森林の涼しい木陰の中、山道を歩いて相模湖の水辺まで行き、湖の生き物を観察をするなどして大自然を満喫しました。夕方からは5班に分かれ各班毎に夕食のカレーを作り、日野消防署長を審査員にむかえ、カレーコンクール大会が開かれました。日が落ちて暗くなってからはキャンプファイヤーが行われ炎を囲んで団員達は様々なゲームで楽しいひと時を過ごした後、キャンプのことだけではなく、これまでのBFC活動や学校であった事などを話し合い友好を深めあいました。

 最終日には3日間お世話になったキャンプ場への感謝の意味も込めて、消防少年団がキャンプに来た時よりもきれいになるように団員達は一所懸命に清掃を行い、キャンプ場内のごみ拾いや炊事場の清掃を通して感謝の気持ちを学び、無事閉村式を行いました。 キャンプ期間中は気温が35度近くもあり暑く大変でしたが、団員達は火の用心・礼儀・自立・素直さ・助け合い・感謝・約束といった「消防少年団の誓い」を守り、キャンプ活動を通じて大きく成長することができました。






   
 
●山崎少年消防クラブ(長崎県壱岐市)
 


1.はじめに

 長崎県壱岐市は、福岡県と対馬の中間地点に位置し、人口3万1千2百人、1万1千6百世帯が居住する、総面積138.45平方キロメートルの玄界灘に浮かぶ、なだらかな地形の島です。
 管内事情は、高度100メートルを超える山地が極めて少なく、島全体は丘陵な大地から成り、全域に田畑が広がり、周りは美しい海岸線に恵まれており、島中心部には時を翔けるシルクロード・壱岐のグランドデザインのもと、2010年3月14日壱岐市立一支国博物館が開館し、暮らしの中にも歴史や文化が生きている島です。
常備消防体制は、昭和47年6月1日自治省告示110号に基づき昭和47年度消防本部・消防署を開設しています。
 当市消防本部は、1消防本部、1消防署、1支署、2出張所、職員62名で組織され、地域住民の安全・安心な町づくりを目指し防災に対応しています。

 


2.自主防災組織の概要

 管内の自主防災組織には婦人防火クラブが8クラブ122名、少年消防クラブが、14クラブ416名、幼年消防クラブが13クラブ609名のクラブ員で構成され、消防出初式、火災予防パレード、応急手当講習又消防訓練参加など、関係者の理解により組織の充実、強化を図り、火災予防の重要性や青少年の健全育成に努めることを目標に活動を展開しています。

 

3.少年消防クラブの活動

 管内の少年消防クラブは14クラブで構成されており、その中でも壱岐市石田町山崎触で活動している、山崎少年消防クラブは、昭和10年筒城山崎触少年夜警団として結成、その後、昭和47年常備消防発足後山崎少年消防クラブと改名し、山崎地域からの火災発生を防止するため、毎週日、月、水、金曜日の午後8時から約30分間山崎触一円の夜警活動を行うなど、地域の火災予防普及に努め、安心・安全に暮らせる地域づくりに寄与するとともに、青少年の防火に対する知識及び技能を普及し、防火思想を高め、団体行動を通じて社会への奉仕や責任感を養い、将来立派な社会人となるよう青少年の健全育成を図ることを目的として、現在小学生2名、中学生5名、OB高校生1名でクラブ活動を実施しています。

 
【夜警活動の様子】
 

4.ヨーロッパ青少年消防オリンピックに出場

 平成21年7月19日から26日にかけチェコ共和国で開催された、第17回ヨーロッパ青少年消防オリンピックに日本の少年消防クラブが初めて参加しました。青少年消防オリンピックは2年に1回開催されており、壱岐市石田町山崎触の山崎少年消防クラブが日本代表チームの選手として出場しました。
 青少年消防オリンピックは、12歳から16歳までの1チーム10名で構成し、今大会は23カ国の代表チーム等49チーム(内 日本代表チームが2チーム、女子のみ参加チームが8チーム)が出場し山崎少年消防クラブ率いる日本代表チームJAPAN2は41チーム中29位と大健闘しました。
 競技内容はスポーツ競技(400メートル障害リレー)及び消防障害物競走で、リレーはバトン替わりに筒先を使い、最後はホースにつないでゴール。障害物走は煙道くぐりや高さ2mの柵越えの他、巻き結びなどの結索、手押しポンプで放水して規定の箇所に5邃涛・黷髑ャさを競います。
 また、競技が終わった後には交流イベントとして国ごとの展示会において国際交流が行われ、折り紙の実演を行った日本ブースが大人気となりました。国自慢大会のパフォーマンスでは阿波踊りを披露し会場は大いに盛り上がりました。
 山崎少年消防クラブは限られた練習日数の中で訓練結果を十分発揮し最高の結果を残してくれたことと共にこの経験を地域防災に生かしてくれることと思います。

 同じチームとして参加した、東京都小岩消防少年団や札幌市富丘少年消防クラブ及び阿波市土成中学校少年少女消防隊のチームメートや他国の友達と交流を深め、多くの仲間ができたことは、生涯忘れることのできない経験と思い出になったことと確信します。




平成22年度消防団多機能型車両企画コンペ審査会の結果について

平成22年8月4日
財団法人日本消防協会
 
 平成22年7月23日、消防団多機能型車両企画コンペ審査会において審査した結果、株式会社モリタの提案が採用されました。
 

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